天空の城ラピュタは、1986年に公開された宮崎駿が手掛けたスタジオジブリ作品です。
作中のセリフにある滅びの呪文『バルス』が一体どんな意味なのか、 近年テレビでの放映日にかならずTwitter上で起こる『バルス』祭りとは一体何なのかを調べました。
今回の記事では、
- 天空の城ラピュタ:“バルス”の意味
- 天空の城ラピュタ:バルスの由来
- 天空の城ラピュタ:地上波放送で恒例の「バルス祭り」とは?
を中心にまとめました。
目次
天空の城ラピュタ“バルス”の意味
天空の城ラピュタと言えば“バルス”と言っても過言ではないほどに、バルスという言葉が浸透していますよね。
そもそもバルスという呪文が登場するのは、物語のクライマックスになります。
ムスカが城の力を使って、兵士たちを殲滅している姿を見て激怒したパズーとシータが手を繋ぎ『バルス』と唱えると城が崩壊していきました。
このことから、バルスの意味を“滅び”や“破壊”といった意味で捉える視聴者が多数います。
確かに間違ってはいないのですが、ラピュタ語でバルスは“閉じよ”という意味になっているんです。
その昔に栄えた古代文明ラピュタが幕を閉じたや、ラピュタの機能を閉じる(提示する)というメッセージで使われているのかもしれませんね。
天空の城ラピュタ”バルス”の由来
天空の城ラピュタを観た視聴者の方の中には、どうしてバルスという言葉が“閉じよ”という意味として使われているのか気になった人も多いのではないでしょうか?
実は、バルスの由来については諸説あるのですが有力なのは2つだけなんです。
この2つのどちらかが、宮崎駿さんが考えていたバルスの由来に間違いなさそうなのでご覧ください。
諸星大二郎作品『マッドメン』引用説
宮崎駿さんは、諸星大二郎先生の作品である『マッドメン』の大ファンであり自身の作品にまで大きな影響を与えていると世間に知られています。
そのマッドメンのセリフにこんなモノがあります。
“飛行機の模型が燃えている…
そうだビジン語で『飛行機(バルス)』とは原住民語のハトの意味だ…”
バルス出てきましたね〜。
天空の城ラピュタと飛行機(バルス)確かに、繋げれないことも無さそうです。
トルコ語に由来説
天空の城ラピュタでは、バルスは滅びの呪文として使用されています。
けれど、バルスという言葉をトルコ語に直すと“平和”
という意味になるんです。
なぜトルコ語に直すのか…という話は置いておいて、平和と滅びは対極に位置しそうな言葉ですよね。
しかし、天空の城ラピュタという強力な兵器の機能を使えなくする=平和という風にも考えることが出来ます。
兵器を無くすという選択が、平和に繋がるという意味が込められているのかもしれませんね。
天空の城ラピュタ地上波放送で恒例の「バルス祭り」とは?
皆さんは、天空の城ラピュタが放送されているリアルタイムで行われる『バルス祭り』をご存知ですか?
その名の通り、バルス祭りとは『バルス』というワードをユーザー達が謎の一体感でTwitterや2ちゃんねるなどに投稿する行為のことです。
そしてこの『バルス祭り』が、世界新記録を生んだことは今も尚語り継がれています。
Twitterが急速に普及したのも重なり、2011年12月9日に天空の城ラピュタが放送された際のバルス祭り。
なんと、Twitterユーザー達がリアルタイムで『バルス』と発言したことにより秒間ツイート数を2万5088ツイート更新し世界新記録になったのです。
そしてTwitterのサーバーがダウン。
これに伴い、Twitter社は『バルス』対策としてTwitterのサーバーを強化しバルス祭りでも揺るがない強力な体制を作り上げました。
最近ではまるっきり見なくなってしまった天空の城ラピュタですが、久しぶりにバルス祭りを味わいたいですね。
まとめ
今回は【天空の城ラピュタ】滅びの呪文『バルス』の意味はや由来・登場シーン、さらに「バルス祭り」についてもまとめました。
初めて放映されてから現在に至るまで、何度もテレビで再放送が繰り返され、その度に多くの視聴者の方に愛されるラピュタ。
何となく頭に残るワードの『バルス』ですが、意味や由来を考えると納得できる部分もあるのではないでしょうか。
現在では、Twitterのサーバーがダウンすることはほとんどないので世代によっては信じられない内容だったかもしれません。
日本の『バルス祭り』は世界中に影響を与えるほど、大きな祭りだったんですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。