暑い季節になってくると、花火を見に行きたくなりますよね。花火大会を探す際には、エリア別や来場者数など様々な着眼点がありますが、開催費用も大切なポイントです。
開催費用は、花火大会の規模や花火の打ち上げ数、尺玉の豪華さなどを測る一つの指標となります。そのため、開催費用ランキングで上位にくる花火大会は、豪華な花火大会となっており、見応えも大きいと言えるでしょう。
今回は2021年開催予定の花火大会を開催費用ランキングにしてご紹介します。
目次
2021年の花火大会は中止続出…中止の理由は開催費用?
2021年はコロナが猛威をふるっており、中止になる花火大会が続出しています。中止になる理由は、開催費用の高さにあるのかもしれませんね。
開催費用ランキングを見る前に、花火大会にかかる費用について把握しておきましょう。
花火大会にかかる費用の内訳って?花火玉代だけじゃない!
花火大会には、花火玉などの打ち上げ料をはじめ、人件費や設備費などがかかります。
花火玉は種類によって金額が異なり、1玉あたりの金額は、3号玉だと5千円、5号玉だと1万円、7号玉だと3万円が相場になっています。最大級の4尺玉だと250万円以上しますので、大きくなればなるほど莫大な金額がかかる計算です。花火大会では、数千~2万発の花火が打ち上げられますので、打ち上げ料が費用の大部分を占めます。
また、人件費だけで数百万円かかる花火大会も多く、規模によっては数千万円かかるようです。設備費についても、大規模な花火大会では救護用テントや仮設トイレの設置だけで数千万円かかります。
花火大会の開催費用はどこから?自治体・寄附・協賛など
花火大会の開催費用は、開催地の自治体からの出資や、協賛企業による出資が大部分を閉めています。
花火大会は地元の歴史や文化と結びついていることが多いほか、観光客も見込めるので、自治体の協力が得やすいイベントです。協賛企業は、花火の打ち上げ時に入る提供のアナウンスにより、宣伝効果が期待できる仕組みとなっています。その他、有料観覧席のチケット代や飲食の売上を見込んだ出店料なども財源です。
コロナの影響により、来場者数が制限されると、企業の宣伝効果が低くなって協賛企業からの協力が得にくくなるほか、有料観覧席のチケット代や飲食の売上もあまり見込めませんので、開催費用を工面するのが難しくなるのは明白ですね。
【費用順】2021年開催予定の花火大会ランキング【全国1~3位】
それでは、開催費用順で順位付けした2021年開催予定の花火大会ランキングを見ていきましょう。開催費用の大部分が花火の打ち上げ料であることを踏まえ、例年の打ち上げ数を基準に順位付けしたランキングです。
2021年はコロナによる影響で規模を縮小している花火大会が多く、例年とは打ち上げ数が異なる場合がありますので、あくまで参考としてください。
第一位:長崎で開催するハウステンボス九州一花火大会
「世界花火師競技会」の過去優勝チームも登場するハウステンボスの花火大会で、2021年9月18日(土)に開催予定となっています。例年の打ち上げ数は全国最大級の2万2000発で、迫力満点の景色が堪能できる有名な花火大会です。
第二位:茨城で開催する第90回土浦全国花火競技大会
土浦市の伝統ある花火競技大会で、2021年11月6日(土)に開催予定となっています。例年の打ち上げ数は約2万発で、全国の煙火業者約60社が技を競い合うほか、競技の合間に打ち上げられる余興花火も見どころです。
第三位:大阪で開催する泉州夢花火
音楽に合わせて花火が打ち上がる夢のような花火大会で、2021年8月28~29日の2日間にわたって開催予定となっています。例年の打ち上げ数は2日間で合計2万発で、2日間で東西の花火職人が手掛ける花火の見比べを堪能できるのが魅力です。
【費用順】2021年開催予定の花火大会ランキング【全国4~6位】
続いて、開催費用順に全国4~6位の花火大会ランキングも見ていきましょう。
第四位:北海道で開催するモエレ沼芸術花火
音楽に合わせて花火が打ち上がる感動的な花火大会で、2021年9月4日(土)に開催予定となっています。例年の打ち上げ数は1万8000発です。2021年はコロナ感染対策のため、観客数を5000人に限定して開催されますので、早めにチケットを購入すると良いでしょう。
第五位:群馬で開催する第47回高崎大花火大会
大量の花火が50分で次々と放たれるスピード感が魅力の花火大会で、2021年9月4日(土)に開催予定となっています。例年の打ち上げ数は約1万5000発です。2021年はコロナ感染対策のため、高崎市民限定の事前応募制で人数制限があります。
第六位:新潟で開催する片貝まつり花火大会
尺玉花火が中心となっている大迫力の花火大会で、2021年11月5~6日の2日間にわたって開催予定となっています。例年の打ち上げ数は約1万5000発で、屏風状の山が後ろにあることから、音が反射して豪快な破裂音を楽しむことができるのが魅力です。
まとめ
花火大会には莫大な開催費用がかかる上、2021年はコロナ感染対策として人数制限が必要となることも多く、例年のような経済効果や協賛企業の宣伝効果が生み出せないという現実があります。
厳しい状況下である2021年に花火大会を開催するためには、利益を度外視するしかありません。開催を決定した花火大会には、人々の楽しみや力に繋がるようにという強い願いが込められているのでしょう。
観覧席のチケットを購入して見に行ったり、ベランダから眺めたり、それぞれの楽しみ方で、花火大会に込められた想いを受け取りたいですね。