学生時代に吹奏楽部に入っていて、結構頑張って練習していたけど、社会人になったり、結婚したりして楽器を吹く機会はどんどん遠ざかっていたけど、子育てもひと段落してきたし、
空いてる時間にもう一度楽器やりたいな・・・。
と思う方も多いのではないでしょうか。
でもブランクがあり思うように吹けないことってありますよね。
久しぶりに楽器ケースを開け、組み立てて、さあ、息を入れてみよう、と思ったら、・・・あれ?蚊の鳴くような細ーい音しか出ない・・・
しかも、1ページしかない曲が全部吹けない・・・
リードも張り切って買ったのに・・
私も昔ブランクがあったときに、こんな経験がありました。
なぜかと原因を考えた時にひとえに「息」が足りていないからということがわかったのです。
そこでブランクから抜けていくためにも練習方法を紹介します!
今から私の体験も交えながらお話するので、参考にしてくださいね!
目次
クラリネットでブランクが開いてしまってもすぐ勘が戻る練習方法は?
答えはずばり、ロングトーンです。
思い出してください。
学生時代、毎日頑張って練習した日々。
ロングトーンって絶対しましたよね?
入部したての頃なんて、まだ曲も吹かせてもらえずひたすら基礎練をした方も多いんじゃないでしょうか。
でも、クラリネット に限らず、基礎練習は本当に大事です。
息がしっかり入っていなければ、管もしっかり鳴ってくれないし、曲も全部吹き切ることができないんです。
これがブランク明けの現実。
流暢に吹いていた時代が懐かしい・・・
ここまで衰えてしまったとは・・・
そんなふうに思ってしまうのも無理はありません。
でも大丈夫です。すべてはロングトーンが解決してくれます。
ロングトーンの重要性
まず、ブランク明けにしっかり楽器を鳴らすには、「息」がすべてです。
演奏にはもちろん、アンブシュアや運指も大事です。
でもとにかく息が入っていない楽器はちゃんと鳴ってはくれません。
ロングトーンは、楽器を吹く際の体力を養う、正しい呼吸方法、正しいアンブシュアを思い出す、これらをすべてこなすことができます。
そして、何年も鳴っていなかった管にたくさん息を入れることも大事なことです。
ロングトーンは楽しくない
ご存知のとおりロングトーンは決して楽しいものではありません。
部活の頃とは違って、かなりのブランクがある上、趣味で始めるのに、そこまでストイックにやる必要あるの?という声も聞こえてきそうですね。
確かに、息が続かなくても、楽しく吹けたらそれでいいじゃん!それもありですね。
楽しめているかはとても重要です。
もし、あなたにどれだけブランクがあったとしても、
「あの頃のように綺麗な音色を出したい」
「ちゃんと1曲吹き切りたい」
と思うことがあったら、一番早い近道は
ロングトーンであることを思い出してくださいね。
具体的な練習方法は?
とにかく、一番下のD(デー)からハイF(エフ)くらいまで、全ての音でロングトーンをしましょう。
メトロノームを♩=60にして、4拍吹いて2拍休み。
これがしんどいなら4拍吹いて4拍休みでも大丈夫です。
ただし、4拍ー4拍でやるなら、息を吸うのは2拍休んで残りの2拍で息をたっぷり吸い込みましょう。
初めはとにかく全音吹き切るのが試練ですが、なれてきたら、音が揺らがないように、一定の息を管に入れ、息の勢いが安定するように気をつけながら吹きましょう。
アンブシュアも安定してきたら、チューナーを置いて、音程も安定させていくといいですよ。
とにかく曲を吹くためには、全部の音を安定して響かせられるように全音を鳴らしましましょう。
毎日10分やるだけで、一週間でもだいぶ差が出ます。
何年も鳴ってなかった管をまずは響かせることもとても大事だと思っています。
初めは管を鳴らす、息を鍛えることを優先し、音のキレイ汚いを気にせず、フォルテッシモで吹きましょう。
ちょっと荒いやり方かもしれませんが、これが一番近道だと思います。
1ヶ月後にはだいぶ戻ってきますよ。
全くの初心者とは違い、経験があるわけですから、吹くノウハウはわかっているし、
息を入れればいいだけですよね。
長い音階をあがっていく間、せっかくなのでアンブシュアの確認などもしちゃいましょう。
初めは全音吹き切るまでになども脱落しそうになります。
でも、休み休みでもいいので、全音のロングトーンは毎日するのがおすすめです。
クラリネットでブランクが開いても楽しく始めるコツ
息さえ続くようになれば、曲を吹くのはとにかく楽しいし、息が続くようになれば音色にも自然と気を配れるようになり、曲調に合わせた吹き方を楽しめます。
昔部活でやっていた曲を懐かしみながら吹いてみたり、ママさんブラスバンドチームに入ったり、自治体がやっているブラスバンドのコミュニティがあるなら、そこに所属してみるのもおすすめです。
ブランク明けで入ってる人もたくさんいるし、いろんな情報も得ることができて、より楽しくなるはず。
また、何かの団体に入ると、楽譜もたくさん入手できるので、練習の幅も広がりますよ。
まとめ
ご存知の通り、ロングトーンは地道な練習です。退屈ですよね。
でも少しの間努力すれば、また再び綺麗な音色で演奏を楽しめますので、まずは一週間、頑張ってみましょう!