吹奏楽

【吹奏楽】クラリネットを選ぶ人の性格や特徴は?自分で演奏して感じたポイント

楽器を選ぶ基準として、性格や特徴が関係あるのを聞いたことがあるでしょうか?これからクラリネットを始めたいけど、本当に自分に向いてるのかな?と思うことってありますよね。

その人の性格や特徴によって、クラリネットに向いているかどうか、一つの判断基準にすることができるんです。今回はこれについてご紹介します。

 

吹奏楽は、木管楽器と金管楽器、そして打楽器、コントラバスのみの弦楽器で編成されています。吹奏楽部(ブラスバンド部)に入部して、さあ、なんの楽器をやろうかな、と期待に満ち溢れる瞬間は懐かしい思い出ではないでしょうか。

社会人になってから始める人なら、例えば、
「地元の吹奏楽サークルに入って楽器にチャレンジしたいけど、いまから始めるなどどの楽器がいいの?」
などと、なんらかの指標があれば良いな、と思う人もいるのではないでしょうか。

 

そこで、数ある楽器の中から、クラリネットを選んで20年吹き続けている中で感じた体験談をもとにお話ししていきます!

吹奏楽でクラリネットを選ぶべき人は?

クラリネットを選ぶ人は、

  • 協調性がある
  • 要所要所でリーダーシップも取れる(パートに1〜2人だけ)
  • 比較的華やかさに憧れている

こんな特徴があります。これにはクラリネットパートならではの特徴としっかりリンクしているので、詳しくお話ししていきます。

自らクラリネットを選んだ人がこのような性格である場合もあれば、吹奏楽部なら顧問がその生徒にぴったりの楽器を選ぶというパターンもあります。

 

私は実は、第一希望はトランペットでした。華やかにファンファーレをやってみたかったんです。でも実際に顧問が抜擢したのはクラリネットパートでした。当時はショックでしたが、やっていくうちに自分にハマっていることがわかってきました。

当時の顧問の先生はクラリネットを選ぶ人の特徴を踏まえて、進入部員を当てはめていったのでしょう。

なぜ協調性が必要なのか

吹奏楽は、木管楽器と金管楽器、そして打楽器、コントラバスのみの弦楽器で構成されており、クラリネットパートは主にメロディーラインを担当することも多く、音域も広いので高音から中音域あたりまでのパートを担当することができます。オーケストラでいうならバイオリンですね。

一つの楽団に対し、クラリネットは他パートよりも本数が多いです。50人編成の楽団だとしたら、10〜12名くらいがクラリネットという編成の楽団もあるくらいです。

 

ここまで人数が多いということは、一人で好きなように吹くことはできません。常に周りの音を聞きながら、音を合わせていく必要があります。

10人いれば10人の考え方がある中で、お互いのことを尊重しながら動ける性格でなければクラリネットパートは成り立ちません。だから協調性が必要なのです。

リーダーシップが取れる

その楽団の音をまとめて、仕切っていくポジションの人をコンサートマスター(コンマス/ミストレス)と言います。
このポジションの人はパートだけではなく、楽団全体を仕切る必要がある大切な役です。

 

各楽団に1名という限られた人だけがやるポジションですので、全員がこうでなくてはならないわけではありませんが、クラリネットパートをやるなら、リーダーシップが取れる人が望ましいと言えます。

 

また、各パートにはパートリーダーという役が存在します。これになった場合でも10人という人数をまとめていくわけですから、やはりリーダーシップが必要です。

比較的華やかさに憧れている

普段は控えめだけど、密かに華やかさに憧れている人もクラリネットにふさわしい性格だと言えます。

クラリネットは、金管楽器や、サックスのように音が目立つパートではありません。ですので、ポップスなどの曲の場合はあまり目立ちません。「黒い縦笛」なんていわれることもありますから、一見、パッとしない印象も持たれがち。

 

ですが、クラリネットパートには曲によって「ソロ」があります。「ソロ」とは、曲中で一人だけでその旋律を吹くことです。
有名な曲だと、「ラプソディ・イン・ブルー」「ムーンライトセレナーデ」などがありますが聴いたことがあるでしょうか。

 

他のパートは音を落として伴奏をする中、華々しく一人で吹く時は、とても気持ちが良いものです。
コンサートの時は、ソロを吹く時だけスタンド(立って吹く)したり、時にはスポットライトが当たります。

これだけ華やかな役ができるのはすごくやりがいを感じるのではないでしょうか。
普段は控えめな性格であっても、これを聞いてワクワクするようなら、クラリネットパート向きだと言えます。

 

私もこの2つの曲のソロは何度も担当しましたが、「綺麗な音色を観客に聞かせたい!」という一心で練習し、本番を迎えていました。やはり人に聴いてもらってなんぼ、という世界ですから、自分の音色が1本だけ響くという感覚はとても気持ちが良いものです。

 

逆に、「そんなの緊張するから絶対いや」「一番前に座りたくない」なんていう性格の方には、クラリネットはあまり、向いてないのかもしれません。

同じクラリネットでも楽器の大きさで性格の特徴は違う

ここまでお話ししたのは主に本数が多いB♭クラリネットを取り上げてきました。ですがクラリネットにはほかにも、

  • E♭クラリネット
  • A♭クラリネット
  • コントラアルトクラリネット
  • バスクラリネット

などたくさん種類があり、大きさや形違いで出る音域や、曲において担当する部分が全然違います。
クラリネットパートになったら、全ての人がB♭クラリネットになるとは限りません

 

そこで、ここからは、B♭クラリネット以外の楽器の特徴と、それを担当する人の性格の特徴についていくつかお話しします。

E♭クラリネット

B♭クラリネットよりも音域が高いクラリネット。長さも少し短く、コンパクトで可愛い楽器です。

楽団に1〜2本程度で、クラリネットと違う動きをすることが多く、むしろフルートパートと同じ動きをしたりすることが多いかもしれません。性格の特徴でよく言われるのが、

  • わがまま
  • プライドが高い
  • 自由

こんな感じの特徴。

 

本数の多いB♭クラリネットと比べ、多少「特別感」があるが故、このような特徴になるのかもしれません。B♭クラリネットとは違う動きが多いし、音も高いので、曲によってはソロでなくても音が通りやすかったりもします。

 

このような特徴から、周りと合わせる協調性もあまり必要がなく、自由な人が多かったり、もともと本数が少ないことから、ずっとソロを吹いているようなものなので、「自分だけ」という感覚から、プライドが高い人が担当する特徴があると言って良いでしょう。

バスクラリネット

B♭クラリネットからすると2オクターブくらい低い音域を担当するのがこのバスクラリネット。これを担当する人の性格の特徴として多くあげられるのが、

  • 包容力がある
  • 落ち着いている

このような人です。

 

バスクラリネットを担当するようになる特徴として多いのは、初めはB♭クラリネットに割り振られた人から
バスクラリネットを担当する人が決まることが多いです。

ですが、もともとクラリネットがやりたかった人からすると、華やかさに憧れて、前列に配置されて目立ちたい、という思いが少なからず潜んでいるものです。
バスクラリネットの場合、もちろん見せ場もあるものの、基本的にはベースラインを担当し、メロディーラインを担当することが圧倒的に減ります。

 

しかし、ベースラインというのは、楽団のサウンドの幅を豊かにするためにはなくてはならない存在であり、縁の下の力持ちのような存在。
陰ながらしっかりとその楽団のサウンドを支えていることにやりがいを感じられる人がふさわしく、包容力のある人が担当する特徴があります。

自分で演奏して感じたポイント

冒頭で、吹奏楽部に入部した時、顧問が私をクラリネットパートに入れたという話をしましたが、実際にクラリネットを吹くようになって必要な性格の特徴がはっきり見えた瞬間がありました。それは、パートリーダーになった時です。

 

人数が多いパートのリーダーをやってみて、「10本ある楽器を1本に聞こえるようにしないといけない」というミッションに苦戦しました。ハーモニーではなくユニゾン(同じうごきをすること)の時は、音程と速さを全て合わせて1本に聞こえないといけないのです。これは、まさに隣同士の音に寄り添う、協調性が最重要だと感じた瞬間でした。

10人をまとめるためのリーダーシップも必要となりました。
それからいろいろな曲のソロを担当した時は華やかなパートを経験できたことに喜びを感じました

 

結果的に、クラリネットに向いている性格の特徴を持っていたんだな、と実感しました。

まとめ

クラリネットを吹く人の性格の特徴は、全体のどのポジションを担当しているのか、同じパートを担当する人がどの程度いるのかなどによってふさわしい性格があります。

楽しく楽器を続けていくために、先に知っておくと立ち回り方もうまくできるのではないでしょうか。

クラリネットを始めたいけど、私は本当に向いてるかな?と迷った時の指針にしてくださいね。

 

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